日本毒性病理学会 JTP奨励賞を受賞しました
下記の論文で、2021年1月に弊社の沼野琢旬がJTP奨励賞を頂きました。「Effects of administering different vehicles via single intratracheal instillation on responses in the lung and pleural cavity of Crl:CD(SD) rats」この論文は、気管内投与法を用い、被験物質の肺毒性評価を行うための基本的な手技・解析方法の紹介と、毒性評価時の基礎的な注意事項をまとめたものです。
「気管内投与法」は、肺毒性物質の可逆的変化を経時的に検索することを可能とし、吸入毒性試験実施前のスクリーニング法として有用です。毒性の強弱を効率的に選択することで、吸入試験実施のためのコスト削減にも貢献できる可能性があります。
今後も、気管内投与法を用いたラットを用いた短・中期の肺毒性評価法の確立と、マウスを用いた薬理モデルの開発を行っていきます。